「志望理由書」とは何かご存知ですか?総合型選抜入試や推薦入試でよく使われるものだという認識は有名だと思います。
もちろん名前の通り、その大学に入りたい「志望動機」を書くものなんですが、単に自分の希望を書き連ねれば良いと言うものではありません。合格する志望理由書には、決まった型があります。
「そんなの学校で習ったこともないし、書けないよ」
と言う人が大半でしょう。
そこでこの記事では、合格できる志望理由書を書く手順を詳しく解説します。書き始める前に考えなければいけないこともありますし、しっかりと構成もねらなければなりません。
志望理由書を入試に使うという人は、絶対に今からお話するポイントを知らないと確実に損します。
自分を一歩でも合格に近づけるために、ぜひ最後までご覧ください!
(※こちらは、志望理由書の書き方における一般的な書き方を紹介している記事です。もうすでに対策を始めていて、「ありきたりじゃなく、もっと細かいポイントが知りたい!」と言う方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。他にはない、特別な情報が満載です。→裏メニュー)
志望理由書を書く前に考えるべきこと
志望理由書はいきなり書き出すのではなく、事前の分析やリサーチが必要です。ここではその手順をざっくりと紹介しますので、最初に目を通しておきましょう。
過去の自分を分析する
これまでの経験や自分の性格から、自分の興味関心のあることや強みを探し、自己理解を深めましょう。
また、自分の好きなことや興味のあることが志望理由書のテーマにもなりうるので、学問に繋がりそうな「好きなこと」を探しておくと良いです。
興味関心から現在の課題を考える
自分の見つけた「好きなこと」に関して、今社会にある課題や自分の抱える疑問点がないかどうか探ります。その問題解決に、どのように学びが生かせると思うかを考えましょう。
現在の自分の関心事や学びたいこと、改善したいことなどを明確にし、大学で「何を学びたいか」を決めます。これが、学部決定の大きな一助になります。
次の項で詳しく例をみますので、ぜひこのまま読み進めてください。
将来の希望から志望理由につなげる
自分の「好きなこと」から、自分がどうしたいか、どうなりたいかを考えます。将来のキャリアや、社会へどのように貢献したいか、想像してみましょう。
自分の興味や強みを活かして活躍するには、どんな分野で、どんな学びを生かしたいのか。これが、「大学でやりたいこと」に直結していきます。
それでは、実際に以下でその詳しい手順を紹介しますね。
興味関心のあることを志望理由書の「テーマ」にしよう
先程も述べましたが、過去の自分の分析によって自分の関心事を見つけることが必須です。より自分の興味のあることを志望理由書の軸、即ち「テーマ」にすることで、モチベーションの維持にも繋がりますし、理由にも説得力が持たせられますよ。
自分の興味のあることから学部を絞る
自己分析にて見つけた自分の「好きなこと」を生かせるような大学、ひいては学部を探しましょう。やりたいことと大学で学べることの整合性を持たせることが、志望理由書には大変重要です。
大学のホームページをみて、どんな勉強をしているかや、就職先はどんなところが多いかをみてみましょう。それで、より自分のやりたいことやなりたいものに近い学部を探していきます。
志望大学が受験生に求めることを知っておく
大学・学部には、「こんな生徒が欲しい」というそれぞれ異なる希望の学生像があります。自分の行きたい大学・学部は、どんな生徒を欲しがっているのでしょうか。
それは、大学の総合選抜型入試のホームページにて記載されている場合が多いです。きちんと事前にリサーチし、「こんな生徒を求めています」の文言に、自分が合うのかどうか、考えてみましょう。
「私はあなたが求めているような学生ですよ」
ということが、志望理由書から伝わるのがベストです。
学部選び以前に、どうしても自分のやりたいことが思いつかないという場合には、こちらの記事を参考にしてみてください。詳しい自己分析とテーマ決めのやり方について記載しています。
(テーマ決め記事の添付)
他の受験生に差をつける!志望理由書の書き方のポイント4選
目標や夢は「とにかく具体的に」
将来の夢はぼんやりではなく、明確に描きましょう。なぜなら、将来やりたいことが具体的であればあるほど、必要な学びが形を帯びてくるからです。
例えば、「スポーツに関わる仕事がしたい」という漠然とした希望の場合、選手の通訳ならば外国語の能力が要りますし、スポーツドクターなら医療の知識が要ります。他にもスポーツ紙のリポーターやスポーツ用品の発案など、本当に多岐にわたるのが分かりますよね。
やりたいことは具体的に。「だからこそこの学びが必要」の言葉に、より説得力を持たせていきましょう。
きっかけや経緯は「オリジナリティに溢れさせて」
少し難易度が高いかもしれませんが、自分にしかない体験があれば、他の人との差別化をはかれます。
「自分は子供の頃こんなことで助けてもらった、だから自分もこんな仕事に就きたい」
こう書くと、将来のための学びのモチベーションがかなり高いように感じませんか?
意欲を見せることも、志望理由書の大切な役割。使える経験がないか、もう一度じっくり考えてみましょう。
「その大学でしか」得られないこと
あなたはこれまで、たくさん考えて、志望理由を書いてきました。でも最後に、他の大学でも良いのでは?と思われたらどうしようもないですよね。
そこで、大学のアドミッションポリシーを読み込む必要があります。
アドミッションポリシーとは、大学が学生に求める適性や能力のこと。つまり、「こんな学生が欲しい」という希望がダイレクトに現れている文言でもあります。
この大学だから良いのだ、という志望大学と他大学の差別化をしっかり意識しましょう。
「大学で学びたいこと」を書く
ほとんどの人が、自分のやりたいことや好きなことを、将来の夢につなげようとします。しかし、志望理由書は大学に提出するもの。ですから、大学での学びの内容まで言及する必要があります。
大学で勉強することももちろん最終的には将来の夢につながりますが、あくまで今書いてるのは「この大学で学びたい」という意思です。
「こんな勉強がしたい」という学びが大学の開講内容にマッチすれば、より合格率は高まります。
志望理由書の提出前にチェックしておきたいこと
送付の形式・期日は必ず確認
出願の段階でミスをすると、そもそも受験資格を得ることができません。
郵送の場合、把握している期日は必着なのか消印有効なのか。
受験料はいつまでに払えばいいのか。
Web申し込みの場合、ユーザー登録は必要なのか。
大学によってそれぞれ守るべき期日と出願手法があるため、必ず確認しておくようにしましょう。
これは、どの形式の入試にも共通して言えることです。
誤字・脱字は絶対にNG!
当然のことですが、誤字・脱字は絶対に避けなければなりません。何度も読み返しをすることはもちろん、自分で正しいと思っている漢字の使い方も今一度確認することをおすすめします。
添削で他の人に読んでもらうのも良いですが、最後に出すのは自分です。
あなたの未来を決める志望理由書。責任を持って、最後までやり遂げましょう。
文章の流れを確かめる
文章の展開や流れが不自然でないか、確認しましょう。読むだけだとなんだかよく分からないという人は、一度声に出して読んでみるのも効果的です。聴覚にアプローチすることで、文字で見るより文章の違和感がわかりやすく、よりブラッシュアップが行いやすくなるからです。
また、よくやってしまいがちなのが、書いているうちに話が行ったり来たりしてしまうこと。伝えたいことがたくさんあるのはわかりますが、最初と最後で自分の書いていることに整合性があるか、話のズレや矛盾はないか、きちんと読み直しましょう。
できる限りの添削をしてもらう
塾、学校、使えるものは全て使いましょう。自分だけの知識では、どうしても限界があります。
内容に関しても、自分ではわかったつもりになっていても、第三者からするとその前提も分かりにくかったりします。
また内容だけでなく、言葉の使い方やより分かりやすい伝え方等、自分になかった視点を得るためにも人の目を必ず通すようにしましょう。
あなただけの志望理由書で合格を掴もう
志望理由書は単なる希望を書くものではありません。
あなたという学生を、大学に最大限アピールするための手法です。
その重要性と難しさが、記事を読んでおわかりいただけたのではないでしょうか。
「こんな難しそうなこと、自分にはできるかな…」
と思ったあなた。
そう思った今から、すぐに対策を始めましょう。情報を収集し、専門知識をもった指導者を探すことが何より重要です。
自分に合った戦略を練ることが、合格への第一歩となりますよ。
あなたの通う学校や近所の塾に、総合型選抜のプロはいますか。「対策ができる」と言っても、あくまでそれは一般入試対策の片手間にすぎません。
しかし総合型選抜入試も、努力と正しい対策が結果として反映される入試。つまり、適切な専門家による指導が必要なんです。
SS義塾では、総合型選抜入試を専門にし、各分野の専門家が受験生を全力サポート。無料説明会も実施しています。
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さて、ここまで読んで下さったみなさんに、もっと踏み込んだ志望理由書の書き方を教える記事をご紹介します。そう簡単には教えてくれない、大事なポイントが満載です!
ただし、かなりハードで難しい内容となっておりますので、「それでも頑張ってやる!」という意気込みがある人向けになります。
(志望理由書SS編の記事添付)