11年
連続

総合型選抜・推薦入試で
過去最高実績を毎年更新中!

【2024年度版】経済学部の総合型選抜完全ガイド:合格のためのすべて

【2024年度版】経済学部の総合型選抜完全ガイド:合格のためのすべて

目次

1. はじめに

総合型選抜とは何か

総合型選抜(旧AO入試)は、従来の学力試験だけでなく、志望理由書、面接、小論文などを通じて受験生の潜在能力や意欲を総合的に評価する入試制度です。2021年度入試から名称が「総合型選抜」に一本化され、より明確な評価基準と選考プロセスが確立されました。この制度は、単なる点数による評価ではなく、大学での学びに対する熱意や将来のビジョンを重視する特徴があります。

経済学部における総合型選抜の特徴

経済学部の総合型選抜では、特に「経済的思考力」と「社会への関心」が重視されます。具体的には、日経新聞やビジネス誌の読解力、時事問題への理解、数的処理能力などが評価のポイントとなります。また、多くの大学では、経済や社会問題に関するプレゼンテーションや討論を課すことで、論理的思考力とコミュニケーション能力も測定します。

一般入試との違い

一般入試が国語、数学、英語などの教科の点数で合否を判定するのに対し、総合型選抜では多面的な評価方法が採用されます。特筆すべき違いは、第一に選考時期が早く(9月~11月が主流)、第二に面接や課題提出など複数の選考段階があること、第三に合格後の入学前教育が充実していることです。また、一般入試と比べて合格倍率が低めに設定されている点も大きな特徴です。

2. 経済学部の総合型選抜のメリット・デメリット

早期合格による受験戦略の優位性

総合型選抜の最大の利点は、早期に進路を確定できることです。多くの場合、11月までには合否が判明するため、合格後は余裕を持って入学準備や専門分野の学習に取り組めます。特に経済学部では、入学前に統計学や経済学の基礎を学ぶことで、大学での学びをスムーズにスタートできる利点があります。また、一般入試の受験勉強に専念できる時間的余裕も確保できます。

多面的な評価基準

総合型選抜では、通常の学力試験では測れない様々な能力が評価されます。経済学部の場合、経済・社会問題への関心度、データ分析能力、プレゼンテーション力などが重視されます。特に、部活動やボランティア活動、資格取得などの課外活動も重要な評価要素となります。この多面的な評価により、自分の強みを最大限にアピールできる機会が提供されます。

求められる準備と心構え

総合型選抜では、長期的な準備と強い意志が必要です。志望理由書の作成や面接準備には、自己分析と学部研究が不可欠です。経済学部を志望する理由、将来のキャリアプラン、そして経済学を学ぶ意義について、深く考察することが求められます。また、日頃から経済ニュースに触れ、時事問題への理解を深めることも重要です。

一般入試との併願戦略

総合型選抜は、一般入試の「補完」ではなく、独自の受験戦略として位置づけるべきです。多くの受験生は、総合型選抜と一般入試を組み合わせた併願戦略を採用します。例えば、第一志望校は総合型選抜で挑戦し、不合格の場合に備えて一般入試の準備も並行して進めるというアプローチが一般的です。この戦略により、合格可能性を高めることができます。

3. 評定基準別 受験可能な経済学部一覧

評定平均4.0以上の大学

  • 上智大学 経済学部 経済学科(公募制推薦)
  • 國學院大学 経済学部 経済学科(公募制自己推薦AO型 K-ENT課題レポート+面接型)
  • 駒澤大学 経済学部
    • 経済学科
    • 現代応用経済学科(自己推薦選抜・総合評価型)

これらの大学では、高い学力水準に加えて、特別な活動実績や資格なども重視されます。志望理由書や面接でも、より専門的な経済知識が問われる傾向にあります。

評定平均3.8以上の大学

  • 学習院大学 経済学部 経済学科(学校推薦型選抜・公募制)
  • 成城大学 経済学部 経済学科(総合型選抜)
  • 國學院大学 経済学部 経済学科(公募制自己推薦AO型 K-ENT研究発表型)
  • 駒澤大学 経済学部 経済学科(自己推薦選抜・特性評価型)

これらの大学では、学業成績と共に、課外活動やボランティア活動なども重要な評価対象となります。特に、経済・金融関連の資格取得や、ビジネスコンテストへの参加経験なども、アピールポイントとして有効です。

評定平均3.5以上の大学

  • 関西大学 経済学部 経済学科(AO入学試験)
  • 日本大学 経済学部
    • 経済学科
    • 金融公共経済学科(総合型選抜・プレゼン型・資格取得型)

これらの大学では、基礎学力を担保しつつ、より幅広い能力評価が行われます。例えば、プレゼンテーション能力や、経済・社会問題に対する考察力、さらには独自の研究活動なども評価の対象となります。

評定基準のない大学

  • 早稲田大学 政治経済学部 経済学科(グローバル入学試験)
  • 明治大学 政治経済学部 経済学科(グローバル型特別入学試験)
  • 中央大学 経済学部 経済学科
    • 高大接続入学試験(自己推薦型)
    • 英語運用能力特別入学試験
  • 立教大学 経済学部 経済学科(自由選抜)
  • 法政大学 経済学部
    • 経済学科
    • 国際経済学科(英語外部試験利用自己推薦特別入学試験)
  • 立命館大学 経済学部 経済学科 国際コース(AO選抜入学試験「英語重視方式」)
  • 関西学院大学 経済学部
    • 探求評価型入学試験
    • 学部特色入学試験
  • 成蹊大学 経済学部 現代経済学科(AOマルデス入学試験)
  • 武蔵大学 経済学部
    • 経済学科
    • 金融学科(総合型選抜AO入学試験・課外活動重視型)
  • 東洋大学 経済学部 経済学科(自己推薦入試)
  • 専修大学 経済学部 国際経済学科(総合型選抜)

これらの大学では、より総合的な評価が行われ、特に国際性や探究心が重視されます。例えば、英語力証明や海外経験、独自の研究プロジェクトなどが評価されます。ただし、評定基準がないからといって学力が不要というわけではなく、むしろ高い学力水準が暗黙の前提となっている場合が多いです。

4. 受験対策ロードマップ

1年生からの準備

高校1年生の時期は、総合型選抜に向けた基盤作りの重要な時期です。まず、定期テストで良好な成績を維持し、評定平均を確保することが最優先です。同時に、経済・社会問題への関心を深めるため、日経新聞やビジネス誌の購読を始めることをお勧めします。また、部活動やボランティア活動にも積極的に参加し、リーダーシップを発揮する機会を作ることも重要です。

2年生での実績作り

2年生では、具体的な実績作りに取り組みます。簿記や統計検定などの資格取得、経済関連のコンテストへの参加、自主研究の開始などが重要になります。特に、経済学部を志望する理由を明確にするため、オープンキャンパスへの参加や、大学の研究内容の調査も必要です。また、小論文対策として、時事問題について自分の意見をまとめる練習も始めましょう。

3年生の具体的な受験準備

3年生では、出願に向けた具体的な準備を進めます。志望理由書の作成、面接練習、小論文の添削指導など、実践的な対策が中心となります。特に、志望理由書では、これまでの活動実績と大学での学びをどう結びつけるか、具体的なビジョンを示すことが重要です。また、模擬面接を通じて、自分の考えを論理的に伝える練習も欠かせません。

時期別やるべきこと

4月から6月は出願準備期間として、志望理由書の作成と添削、小論文の練習を重点的に行います。7月から8月はオープンキャンパスへの参加と最終的な大学選定の時期です。9月以降は実際の出願と面接準備が中心となります。特に面接準備では、志望理由の説明、経済時事問題への見解、将来のキャリアプランなど、予想される質問に対する回答を整理することが重要です。

5. 合格のための具体的な対策

志望理由書の書き方とポイント

志望理由書は、総合型選抜の核となる重要書類です。経済学部志望の場合、特に「なぜ経済学を学びたいのか」「その大学でなければならない理由」を具体的に述べることが重要です。記述の際は、自身の経験や活動実績と結びつけ、説得力のある内容にすることが求められます。また、大学のアドミッションポリシーや特色を十分に理解し、それらと自分の目標や価値観との整合性を示すことも重要です。

面接試験の準備と実践

面接試験では、経済・社会問題に関する質問が多く出題されます。日経新聞やビジネス誌を定期的に読み、時事問題への理解を深めることが必要です。また、「ESG投資」「デジタル通貨」などのトレンドキーワードについても、自分なりの見解を持っておくことが重要です。面接練習では、質問に対して論理的に回答する練習と共に、適切な態度やマナーも身につけましょう。

小論文・課題論文の対策

小論文対策では、経済・社会問題について論理的に考察し、自分の意見を展開する力が求められます。定期的に新聞社説を読み、その構成や論理展開を学ぶことが効果的です。また、統計データの読み取りや解釈も重要なポイントとなります。課題論文では、テーマに関する十分な事前リサーチと、客観的なデータに基づく論述が評価されます。

経済学の基礎知識の習得法

経済学の基礎知識は、入試対策だけでなく入学後の学習にも直結します。まずは「ミクロ経済学」「マクロ経済学」の基本概念を理解することから始めましょう。また、「需要と供給」「市場メカニズム」などの基本的な経済理論も押さえておく必要があります。高校の政治経済の教科書を基礎として、入門書や経済用語集なども活用し、段階的に知識を深めていくことをお勧めします。

6. 大学別入試攻略ガイド

国立大学の特徴と対策

国立大学の経済学部(東北大学、横浜国立大学など)の総合型選抜では、高度な学力と研究能力が求められます。特に、数学的思考力と統計的分析能力が重視されます。対策としては、数学の基礎力強化と共に、独自の研究テーマを持って探究活動を行うことが重要です。また、経済学の専門的な知識も必要となるため、早めに経済学の基礎を学習し始めることをお勧めします。

早慶上智の攻略法

早稲田・慶應・上智の経済学部では、高い英語力と論理的思考力が求められます。特に、グローバルな視点での経済分析能力や、プレゼンテーション力が重視されます。対策としては、英語外部試験のスコアを早めに取得し、国際経済の動向にも詳しくなることが重要です。また、これらの大学では独自の研究や提案が評価されるため、経済・社会問題について自分なりの解決策を考える練習も必要です。

MARCH各大学の特徴

MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)の経済学部では、基礎学力に加えて、多様な活動実績が評価されます。各大学の特色に応じた対策が必要で、例えば明治大学では探究型学習の実績、立教大学ではグローバル活動の経験などが重視されます。志望理由書では、各大学の建学の精神や教育理念と自身の目標を結びつけた記述が求められます。

関関同立の受験戦略

関関同立(関西・関学・同志社・立命館)の経済学部では、関西圏の経済についての理解や、実践的な経済活動への参加が評価されます。特に、地域経済や産業についての知識、またインターンシップやビジネスコンテストへの参加経験などがアピールポイントとなります。面接では、関西経済の特徴や課題についての見解を求められることも多いので、地域特性の理解も重要です。

7. 合格者の体験談と分析

合格者の準備期間と方法

多くの合格者は、高校2年生の後半から本格的な準備を始めています。特徴的な準備方法として、日経新聞の定期購読(1年以上)、経済に関する課外活動への参加(例:投資シミュレーションコンテスト)、そして簿記や統計検定などの資格取得が挙げられます。また、オープンキャンパスに複数回参加し、大学の特色や求める学生像を深く理解した上で出願を決めた例も多く見られます。

効果的だった勉強法

合格者たちが特に効果的だったと報告している学習方法には、いくつかの共通点があります。例えば、経済ニュースを毎日15分でまとめる習慣づけ、週1回の時事問題ディスカッショングループへの参加、経済用語集の音声教材での通学時学習などです。また、志望理由書は最低でも10回以上書き直し、先生や塾講師からの添削を受けることで、より説得力のある内容に仕上げています。

失敗から学んだこと

合格者の多くが経験した失敗とその克服方法も重要な示唆を与えてくれます。例えば、「最初は経済用語を羅列しただけの志望理由書を書いていた」「面接で時事問題への意見を求められて答えられなかった」などの失敗を経験し、そこから「自分の言葉で語ることの重要性」「日々のニュースへの関心の必要性」を学んでいます。これらの経験は、後輩への貴重なアドバイスとなっています。

アドバイスと心構え

合格者からのアドバイスで最も多いのが、「早めの準備開始」と「継続的な努力」の重要性です。特に、経済学部の総合型選抜では、単なる暗記ではなく、経済的思考力や分析力が問われるため、日々の積み重ねが重要だと強調されています。また、面接では「自分らしさ」を失わず、率直に自分の考えを述べることの大切さも指摘されています。

8. よくある質問と回答

評定平均の不安について

評定平均が基準に届かない場合の対応について、多くの質問が寄せられています。基本的には、評定基準のない大学を中心に受験戦略を立てることをお勧めします。ただし、その場合は他の面での強みが必要です。例えば、特筆すべき課外活動実績や、高い英語力、経済に関する独自の研究成果などが求められます。また、不足している評定を補うための具体的な努力も評価されます。

文系数学の必要性

経済学部の総合型選抜でも、数学的思考力は重要な評価要素となります。特に、統計データの解釈やグラフの分析能力が問われます。ただし、求められる数学力は大学によって異なります。国立大学では高度な数学力が必要ですが、私立大学では基礎的な計算力と論理的思考力が中心となります。対策としては、数学的思考力を養う問題集や、経済統計の学習が効果的です。

英語資格の活用法

英語資格(TOEIC®、GTEC等)は、多くの大学で評価の対象となります。特に、早慶上智やMARCHでは、一定以上のスコアで加点や出願資格が得られます。ただし、英語資格はあくまでも総合評価の一部であり、これだけで合格が保証されるわけではありません。資格取得と並行して、英字新聞の購読や経済関連の英語教材の学習など、実践的な英語力の向上も重要です。

課外活動の重要性

課外活動は、総合型選抜において重要な評価要素となります。特に経済学部では、経済・金融関連の活動が高く評価されます。例えば、株式学習ゲームへの参加、地域経済の調査研究、ビジネスプランコンテストへの出場などが挙げられます。ただし、活動の「質」が問われるため、単なる参加だけでなく、そこから何を学び、どのように成長したかを明確に説明できることが重要です。

9. まとめ

総合型選抜成功の3つのポイント

経済学部の総合型選抜で成功するための3つの重要なポイントは以下の通りです。第一に、経済への深い関心と理解を示すこと。これは日々の経済ニュース学習や独自の研究活動through示されます。第二に、論理的思考力と表現力の向上。小論文や面接での的確な受け答えが求められます。第三に、継続的な準備と明確な目標設定。早めの準備開始と計画的な学習が不可欠です。

受験スケジュールの立て方

効果的な受験スケジュールは、逆算して組み立てることが重要です。出願時期(通常9月~11月)から逆算し、志望理由書の作成(2ヶ月)、面接練習(1ヶ月)、小論文対策(3ヶ月)などの具体的な準備期間を設定します。また、併願を考慮した場合、一般入試の準備も並行して進める必要があります。

最後に押さえておくべきこと

総合型選抜は、単なる入試テクニックだけでは合格できません。経済学を学ぶ意欲と、その背景となる活動や経験が重要です。また、入学後の学習や将来のキャリアまでを見据えた準備が必要です。特に、経済学部では、入学後の専門的な学習にもつながる基礎知識の習得が重要となります。最後まで諦めず、目標に向かって着実に準備を進めることが、合格への近道となります。

受験は情報戦です。低倍率の入試を知っている方が、大学教授に評価してもらいやすい志望理由書の書き方を知っている方が、合格する入試です。しかし、受験生が1から情報を得るにはとても時間が足りません。SS義塾では、志望理由書の書き方、面接の対応の仕方だけでなく、全国各地のあらゆる大学の情報を有しており、塾生1人1人にピッタリな併願校選び、受験戦略を提供しています。

逆転合格を実現させたいなら

現在、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試での合格枠は急速に拡大し、一般受験の合格枠は急速に衰退しています。難関大学への一般受験による合格は難しくなる一方で、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試では一般受験の勉強では手も足もでないような大学へ勉強せずに逆転合格を果たすことができます。SS義塾ではただいま期間限定でトップ講師によるオンライン無料受験相談、総合型/推薦の裏技3STEPセミナーを行っています。

少しでも総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試に興味のある方はこちらよりお申込みください。

無料受験相談に申し込む
入試攻略セミナーに参加

この記事を書いた人

無料受験相談に申し込む