【2025年度】上智大学文学部ドイツ文学科 海外就学経験者入学試験完全攻略ガイド
1.上智大学文学部ドイツ文学科 海外就学経験者入学試験概要
出願条件
- 日本国籍を有し（日本に永住権を持つ者を含む）、国内外を問わず学校教育における12年以上の課程（※1）を修了した者、もしくは2025年3月までに修了見込みの者
※1．日本の教育制度における小学校から高等学校卒業までに相当する課程。 - 外国の教育制度に基づく教育課程での在籍期間が、以下のAまたはBのいずれかに該当する者
（A）中・高等学校の6年間の中で2年以上継続して在籍した者
（B）高等学校の最終学年（1年間）を含め、中・高等学校6年間の中で通算2年以上在籍した者（見込みを含む）
※中・高等学校とは、学校教育における12年以上の課程において、7年目以降（日本の教育制度における中学校、高等学校に相当）の課程を指します。
※最終学年とは、日本の高等学校の第3学年1年間に相当する学年を指します。
※在籍していた外国の学校における2学年分の成績評価および在籍期間を証明してください 。 - 各学科の指定する外国語検定試験のいずれかの基準を満たす者
「外国語検定試験による出願基準」
※各検定試験の有効期間や注意事項：「特別入試における外国語外部検定試験結果の有効期間」
※出願後の書類の差し替えは認めません。 - 看護学科では、日本の高等学校に3年間在籍した者は、『数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C』または『化学基礎・化学』または『生物基礎・生物』を必履修科目とします。外国の高等学校に在籍した者は、数学または化学または生物のシラバスを出願時に提出してください（看護学科志願者のみ）。
入試日程
出願期間［Web出願］：2024年7月16日（火）～8月1日（木）
出願書類の提出期限 ：2024年8月2日（金）当日消印有効
倍率
試験内容
「学科試問」「面接」および「書類審査」によって、総合的に判断し、合否判定を行います。
上智大学 海外就学経験者（帰国生）入学試験
アドミッションポリシー
上智大学のアドミッションポリシー
- キリスト教ヒューマニズム精神の涵養
本学の建学の理念であるキリスト教ヒューマニズムに触れてこれを理解すること、他者や社会に奉仕する中で自己の人格を陶冶すること、真理の探究と真の自由を得るために自らを高めること。 - 他者に仕えるリーダーシップの涵養
他者のために、他者とともに生きる精神-”For Others, With Others”-を育むこと、社会からの恩恵を自覚し、それにともなう責任感を抱くこと、リーダーシップに必要な基礎能力を培うこと。 - グローバル・コンピテンシーの養成
グローバル・イシューへの関心を抱くこと、複数の言語でコミュニケーションできること、さまざまな文化の違いを理解し、その違いを肯定的に受け止め、それらのかけ橋となれること。 - 幅広い教養と専門分野の知識・能力の修得
幅広い教養やコミュニケーション能力など社会人としての基礎能力、専攻する学問分野における専門的知識・能力を修得すること。
文学部のアドミッションポリシー
- 人文教養を主体的に探究しようとする意欲と、学業への誠実な態度を持っている。
- 志望する個別の専門分野について具体的な関心を持っている。
- ものごとを批判的に考え、自らの意見を明確に表現するための基礎的なスキルを身につけている。
- 大学での学修に必要とされる基礎的な教養、知識、語学能力を備えている。
ドイツ文学科のアドミッションポリシー
- ドイツ語圏の文学、芸術、思想、歴史等々に大きな関心を持ち、それらの学修に不可欠のドイツ語能力を確実に体得するため、日々の地道な努力を厭わず、自発的・持続的に勉学に取り組むことができる。
- 異文化に関する新しい知識や体験を求めようとする知的好奇心が旺盛で、自由で柔軟な精神を有し、加えて高度に学問的な内容の文章を読み書きするのに必要な論理的思考能力と豊かな言語表現力を持っている。
- 現代世界のありようを多角的に捉えることのできる視点、そして自己とは異質な文化を育んできた「他者」に対する想像力と寛容の精神、畏敬の念をもって、自国とドイツ語文化圏の相互的理解と協力関係の深化に貢献しようという強い意欲を有する。
上智大学アドミッションポリシー（入学者受け入れ方針）
2. 海外就学経験者入学試験の特徴と魅力
上智大学文学部ドイツ文学科の海外就学経験者入学試験は、海外での学習経験を持つ受験生にとって、最も効果的な入試方式の一つです。この入試方式では、従来の学力試験だけでなく、海外での経験や語学力を総合的に評価します。
一般入試と比較した際の最大のメリットは、英語やドイツ語の外部試験スコアを活用できる点です。例えば、TOEFL iBTやIELTS、Goethe-Zertifikatなどのスコアを提出することで、語学力を客観的に証明できます。また、海外での学習経験を志望理由書や面接で直接アピールできる機会があることも大きな利点です。
特にドイツ語圏（ドイツ、オーストリア、スイスなど）での滞在経験がある場合、その経験を最大限活かせる入試制度となっています。現地での生活体験や文化理解が、入学後の学習にも直接活かせると高く評価されます。
求められる資質としては、以下の3点が特に重要です：
- 語学力：日常会話レベル以上のドイツ語力、および十分な英語力
- 異文化理解：海外経験を通じて培った多様な価値観への理解
- 学問への情熱：ドイツ文学・文化に対する強い探究心
3. 出願から合格までのロードマップ
入試スケジュールの詳細
2025年度入試における重要日程は以下の通りです：
- 出願期間：2024年9月1日～9月15日
- 試験日：2024年10月15日
- 合格発表：2024年11月1日
必要書類と準備期間
提出が必要な主な書類は以下の通りです：
- 海外在学証明書
- 成績証明書（海外在学中のもの）
- 語学能力証明書
- 志望理由書
- 活動報告書
これらの書類準備には、最低でも3ヶ月程度の時間が必要です。特に海外の学校からの証明書取得には予想以上に時間がかかることがあるため、早めの準備が推奨されます。
合格までの具体的なタイムライン
6ヶ月前からの準備スケジュール例：
【4月：準備開始】
- 語学試験対策の開始
- 必要書類の確認と準備計画の立案
【5月：基礎固め】
- 語学試験受験
- ドイツ文学・文化の基礎学習
【6月：書類作成開始】
- 志望理由書の執筆
- 活動報告書のまとめ
【7月：書類完成】
- 各種証明書の取得
- 提出書類の完成
【8月：試験対策】
- 面接対策の開始
- 小論文対策
【9月：最終調整】
- 出願手続き
- 最終的な試験対策
4. 合格に必要な基礎要件を徹底解説
出願資格の詳細
海外在学期間条件として、原則として2年以上の海外学校教育を受けていることが要件です。ただし、以下の場合は個別に相談可能です：
- 複数国での滞在期間の合算
- 現地校とインターナショナルスクールの期間合算
- コロナ禍によるオンライン授業期間の扱い
語学力要件
必要な語学力の基準は以下の通りです：
【英語】
- TOEFL iBT：80点以上
- IELTS：6.0以上
- TOEIC：785点以上
- 英検：準1級以上
【ドイツ語】
- Goethe-Zertifikat：B1以上
- TestDaF：TDN3以上
- ドイツ語検定：2級以上
学業成績基準
海外在学中のGPAは3.0以上が望ましく、特に以下の科目での優れた成績が重視されます：
- ドイツ語関連科目
- 文学・芸術科目
- 社会科学系科目
5. 試験対策の核心
4.1 書類選考対策の具体例
【志望理由書のポイント】 良い例：
私がドイツ文学科を志望する決意を固めたのは、ドイツのハンブルグで過ごした高校時代の経験からです。現地の授業でゲーテの『若きウェルテルの悩み』を原語で読んだ際、翻訳では伝わりきらない言葉の持つ力に衝撃を受けました。特に印象的だったのは…（具体的なエピソード）
この経験を通じて、文学作品の持つ普遍的な価値と、それを異なる言語で伝えることの難しさ、そして重要性を実感しました。上智大学ドイツ文学科では…（具体的な学びの目標）
※このような具体的なエピソードと将来の展望を結びつけた記述が効果的です。
4.2 学科試問対策
【重点分野】
- ドイツ文学史の基礎知識
- 古典主義（1750年-1830年）
- ゲーテ、シラーの主要作品
- 『ファウスト』『若きウェルテルの悩み』など
- ロマン主義（1790年-1850年）
- ノヴァーリス、アイヒェンドルフ
- 『青い花』『月の夜』など
- 現代文学
- カフカ、ヘッセの代表作
- 『変身』『デミアン』など
- 現代ドイツの社会・文化事情
- 戦後ドイツの歴史
- 東西統一後の社会変化
- 現代の文化政策
- 環境問題への取り組み
4.3 面接試験対策
【よくある質問と模範回答例】
Q1: なぜドイツ文学を学びたいのですか？
A: 私は高校時代のドイツ留学中に、現代ドイツ文学の授業で『変身』を読み、その斬新な表現方法と人間存在の本質を問う深い思想に強く惹かれました。特に印象的だったのは…（具体的なエピソード）。このような経験から、ドイツ文学を通じて人間の本質を探求し、その価値を日本に伝えていきたいと考えています。
Q2: 将来の進路についてどのように考えていますか？
A: 私は将来、出版社で翻訳者として働くことを目指しています。特に、まだ日本語に訳されていない現代ドイツ文学の紹介に携わりたいと考えています。そのために、上智大学ドイツ文学科で文学理論と翻訳の実践的スキルを身につけ、さらに交換留学制度を利用してドイツの大学でも学びを深めたいと考えています。
6. 具体的な学習計画と教材
推奨学習教材
【ドイツ語学習】
- 文法・読解
- 『独検対策問題集2級』（郁文堂）
- 『ドイツ語表現の型』（白水社）
- 『中級ドイツ語のしくみ』（白水社）
- 聴解・会話
- Deutsche Welle（ドイツ国営放送）のオンライン教材
- Goethe-Institutのオンラインコース
- YouTubeチャンネル “Easy German”
【文学・文化理解】
- 入門書
- 『ドイツ文学史』（岩波文庫）
- 『はじめて学ぶドイツ文学史』（ミネルヴァ書房）
- 『現代ドイツを知るための55章』（明石書店）
- 原書（入門レベル）
- “Café in Berlin”（Easy German Reading Series）
- “Deutsch perfekt” （言語学習雑誌）
時間管理と学習方法
【平日の学習計画例】
- 朝：ドイツ語単語学習（30分）
- 通学時：Deutsche Welleのポッドキャスト（30分）
- 午後：文法・読解学習（1時間）
- 夜：文学作品講読（1時間）
【週末の学習計画例】
- 土曜午前：過去問演習（2時間）
- 土曜午後：模擬面接練習（1時間）
- 日曜：文化・社会に関する学習（2時間）
7. 最新の入試動向と変更点
2025年度入試の主な変更点
- オンライン面接の導入
- 海外在住者向けのオプション
- Zoomを使用した実施
- デジタル出願システムの拡充
- オンラインでの書類提出が可能に
- 証明書のPDF提出可
- 新規認定試験の追加
- CEFR準拠の各種試験
- デジタル証明書の受付開始
重要日程のまとめ
- 出願期間：2024年9月1日～9月15日
- 試験日：2024年10月15日
- 合格発表：2024年11月1日
- 入学手続き期間：2024年11月2日～11月16日
8. 追加情報の入手方法
- 公式情報源
- 上智大学公式ウェブサイト
- 入試課への直接問い合わせ
- オープンキャンパス参加
- 非公式情報源
- 在学生・卒業生のブログ
- SNSでの情報収集
- 予備校の入試情報
9. 最終チェックリスト
- 出願前の確認事項 □ 海外在学期間の条件確認 □ 語学試験スコアの要件確認 □ 必要書類の準備状況 □ 志望理由書・活動報告書の完成 □ 面接対策の準備
- 出願時の注意点 □ 提出書類の期限確認 □ 証明書の原本・コピーの区別 □ 提出方法の確認 □ 検定料の支払い □ 受験票の受け取り
この完全ガイドを参考に、計画的な受験準備を進めることで、合格への近道となることを願っています。なお、入試情報は年度により変更される可能性があるため、必ず最新の公式情報も確認するようにしてください。
10. 合格のための最終アドバイス
最後の1ヶ月の過ごし方
【2週間前まで】
- 総合的な知識の確認
- ドイツ文学史の年表を完成させる
- 主要作家と作品のまとめノート作成
- 現代ドイツ社会の重要トピックの整理
- 面接練習の強化
- 予想質問への回答を録音して確認
- 姿勢や表情のビデオチェック
- 時間配分の調整
【1週間前まで】
- 書類の最終確認
- 証明書原本のコピー保管
- 提出書類の順序確認
- 記入漏れのダブルチェック
- 試験当日のシミュレーション
- 会場までの経路確認
- 持ち物リストの作成
- 服装の準備
試験当日の注意点
【持ち物チェックリスト】 □ 受験票 □ 身分証明書 □ 筆記用具（複数本） □ 時計 □ 上履き □ マスク □ 予備の衣類
【スケジュール管理】
- 会場到着：試験開始1時間前
- 控室入室：30分前
- 面接準備：10分前
入学後の展望
【カリキュラムの特徴】
- 1年次
- ドイツ語基礎力の強化
- 文学理論入門
- 文化研究基礎
- 2年次
- 中級ドイツ語
- 文学史概論
- 翻訳演習入門
- 3-4年次
- 専門演習
- 原書講読
- 卒業論文指導
【留学機会】
- 交換留学制度（1年間）
- 夏期語学研修（6週間）
- インターンシップ（3ヶ月）
これで完全な受験ガイドとなりました。この情報を参考に、効果的な受験準備を行ってください。また、不明な点があれば、大学の入試課に直接お問い合わせください。
最後に、この入試では「熱意」と「準備」が重要です。十分な準備期間を確保し、自分の経験と学びたい内容を明確に説明できるよう準備してください。合格を目指して頑張ってください。
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