【完全ガイド】英検ライティング攻略法:添削講師が教える確実に点数を上げる31の技術
1. 英検ライティング試験の基礎知識
各級の出題形式と評価基準の違い
英検ライティングの評価は級によって大きく異なります。3級では基本的な文構造の正確さが重視され、25-35語程度の英作文が求められます。準2級になると60-80語での意見展開力、2級では80-100語で社会性のある意見の論理的な展開が必要です。準1級では120-150語、1級では200-240語と、より複雑な論述力が求められます。各級とも、文法・語彙の正確性、内容の一貫性、構成の適切さが評価の柱となりますが、上級になるほど説得力や表現の多様性も重視されます。
2024年変更点と新しい採点方針
2024年度からの大きな変更点として、準2級以上でEメール形式の問題が追加されます。これにより、実用的なビジネスコミュニケーション能力の評価が強化されます。採点方針も変更され、従来の文法・語彙中心の評価から、より実践的なコミュニケーション能力を重視する方向へとシフトしています。特に、状況に応じた適切な表現の選択や、メッセージの明確さがより重要な評価項目となっています。
合格最低点と目標スコアの設定方法
英検ライティングの配点は級によって異なりますが、一般的に全体の約25-30%を占めています。合格には、ライティングセクションで最低でも60%程度の得点が必要です。効果的な学習のために、現在の実力を過去問で測定し、目標スコアまでの道のりを計画的に設定することが重要です。例えば、2級では24点満点中14点以上を目指すことで、他のセクションと合わせた合格ラインを確保できます。
2. 合格のための3ステップ学習プラン
Step1:基礎力構築フェーズ(文法・語彙)
ライティングの基礎となる文法・語彙力の構築は、確実な得点につながります。まずは、各級で必要とされる文法項目を洗い出し、特に頻出の時制、仮定法、関係詞などを重点的に学習します。語彙については、日常生活や社会問題に関する基本的な単語から始め、同意語・反意語のペアで覚えることで、表現の幅を広げていきます。この段階では、短文作成の練習を通じて、基本的な文構造を確実に身につけることを目指します。
Step2:構成力養成フェーズ(テンプレート習得)
文章構成力を養うために、まずは定型的なテンプレートの習得から始めます。意見文の基本構成である「主張→理由→具体例→結論」の流れを、様々な主題で練習します。特に重要なのは、つなぎ言葉(接続詞、副詞句)の適切な使用です。「First」「Moreover」「In conclusion」などの論理展開を示す表現を、文脈に応じて正しく使えるように練習を重ねます。この段階で、各パートの標準的な長さも意識して書く習慣をつけます。
Step3:応用力完成フェーズ(本番想定演習)
最終段階では、本番を想定した総合的な演習を行います。時間を計りながら、未知のトピックに対して素早く構成を考え、的確な表現を選択する訓練を重ねます。この段階では、自分の意見を論理的に展開しながら、制限時間内に適切な長さの文章を書く総合力を養います。また、見直しの時間も確保し、文法ミスや語彙の使い方を確認する習慣をつけることで、本番での高得点につながります。
3. 添削講師が教える高得点の秘訣
採点者の目線で見る減点されない英作文の特徴
採点者が高評価を与える英作文には、いくつかの共通点があります。まず、文構造が明確で読みやすいことです。複雑な表現を避け、Subject + Verb + Object/Complementの基本構造を守ることで、文法ミスのリスクを低減できます。また、段落の区切りを明確にし、一つの段落には一つの主張や理由を入れることで、論理の流れを分かりやすくします。特に、冒頭文で主張を明確に示し、以降はそれを支持する展開にすることで、採点者の理解を助けます。
評価されやすい表現と避けるべき表現
高評価を得やすい表現として、アカデミックな論述でよく使用される表現があります。例えば、「In my opinion」より「I believe that」や「I am convinced that」の方が格調高く、「but」より「however」や「nevertheless」の方が洗練された印象を与えます。一方、避けるべき表現として、口語的な表現(gonna, wanna)、略語(can’t, don’t)、感情的な表現(very very, really really)があります。また、同じ表現の繰り返しも減点要因となるため、同意語を使って変化をつけることが重要です。
合格者の解答から学ぶ文章構成の黄金比率
合格者の解答を分析すると、文章構成に最適な比率があることが分かります。例えば、2級の100語の場合、導入(20%)、理由1(30%)、理由2(30%)、結論(20%)という配分が理想的です。各パートで使用する語数を事前に把握しておくことで、バランスの取れた文章を書くことができます。また、一つの文は15-20語程度に抑えることで、文法ミスのリスクを減らし、読みやすい文章になります。さらに、具体例は全体の約25%を占めるようにすることで、説得力のある展開が可能になります。
4. 級別・具体的な対策法
3級:基本文型で確実に得点する方法
3級のライティングでは、基本文型の正確な運用が最重要ポイントです。特に、be動詞と一般動詞の使い分け、三単現のsの付け忘れ防止、疑問文と否定文の正しい構造に注意が必要です。解答は25-35語程度と短いため、「主語+動詞+目的語/補語」の基本構造を守り、余計な修飾語は最小限に抑えることがコツです。また、時制は現在形か過去形に限定し、複雑な表現は避けることで、確実に得点できます。頻出のYes/No疑問文への返答では、理由を1つ添えるだけで十分な得点が期待できます。
準2級:意見文の型を確実に身につける
準2級では、60-80語程度の意見文が求められます。基本的な構成は「賛成/反対の表明→理由→具体例→まとめ」の4段階です。まず、”I agree/disagree with this idea because…”のような明確な立場表明から始め、理由は1つに絞って展開します。具体例では、自身の経験や身近な事例を用いることで説得力が増します。文末には”For these reasons, I agree/disagree…”のように、冒頭の主張を異なる表現で繰り返すことで、一貫性のある文章になります。時制は現在形を基本としつつ、過去の経験を例示する際は過去形を適切に使用します。
2級:社会性のある意見を説得力を持って展開する
2級では、80-100語で社会的なテーマについての意見を論理的に展開する必要があります。導入では、”This is a controversial issue, but I believe that…”のように、テーマの社会的重要性に触れつつ自分の立場を示します。続いて、2つの理由を挙げ、それぞれに具体例や統計データを加えることで説得力を高めます。特に、新聞やニュースで取り上げられるような社会問題(環境、教育、テクノロジーなど)に関する基本的な語彙と表現を事前に準備しておくことが重要です。また、接続詞(however, therefore, in addition)を適切に使用し、論理の流れを明確にします。
準1級・1級:アカデミックな文章力を養成する
準1級・1級では、より高度な論述力が求められます。準1級で120-150語、1級で200-240語の文章を書く必要があり、アカデミックな表現と複雑な文構造の使用が期待されます。まず、テーマに対する多角的な分析が必要で、賛成/反対の単純な二分法ではなく、条件付きの意見や折衷案を示すことも有効です。例えば、”While there are valid arguments on both sides, I am inclined to support… because…”のような導入を用います。また、抽象的な概念を扱う際は、具体例で補強し、因果関係を明確に示すことが重要です。さらに、受動態、仮定法、関係詞などの高度な文法項目を適切に使用することで、より洗練された文章になります。
5. 実践演習プログラム
1日10分の継続的トレーニング方法
効果的な習得には、短時間でも継続的な練習が不可欠です。1日10分の練習を以下のように構成します。まず、3分で模範解答を音読し、使われている表現や構文を確認します。次に、4分でその日のトピックについて構成メモを作成。最後の3分で、メモを基に実際に書き出す練習を行います。このサイクルを毎日繰り返すことで、徐々に書くスピードが上がり、同時に表現の引き出しも増えていきます。週末には、平日の学習内容を活かして本番と同じ時間配分での総合演習を行うことで、着実に実力が向上します。
時間配分を意識した模擬演習の進め方
効率的な解答作成には、適切な時間配分が不可欠です。2級を例にとると、25分の試験時間を以下のように区切ります。最初の5分で問題文を読み込み、アウトラインを作成します。その際、キーワードを書き出し、主張とそれを支える2つの理由を決定します。続く15分で実際の英作文を行い、最後の5分を見直しに充てます。見直しでは、スペルミス、文法ミス、語数制限の確認を優先的に行います。この時間配分を意識した演習を繰り返すことで、本番でも余裕を持って解答できるようになります。
本番で使える17の定型表現集
ライティングでは、状況に応じた適切な定型表現の使用が重要です。意見表明には「I strongly believe that…」「From my point of view…」、理由説明には「The main reason is that…」「This is because…」、例示には「For example…」「To illustrate this point…」などを使い分けます。また、つなぎ言葉として「Furthermore」「Moreover」「In addition」を効果的に配置し、文章の流れを整えます。結論部分では「In conclusion」「For these reasons」などを用いて、明確なまとめを示します。これらの表現を場面に応じて適切に使用することで、論理的で説得力のある文章を構築できます。
6. つまずきやすいポイントと克服法
時間配分の失敗パターンと対処法
時間配分で最も多い失敗は、アイデア出しに時間をかけすぎることです。これを防ぐため、まず1分で賛成/反対を決め、2分で理由を2つ考えるという具体的な時間制限を設けます。また、書き始めてから途中で書き直すケースも多いため、アウトライン作成時に各段落の要点を箇条書きで明確にしておくことが重要です。見直し時間が確保できない失敗を防ぐには、普段の練習から15分で書き終えることを目標にし、残り時間を見直しに充てる習慣をつけます。
語彙力不足を補う言い換えテクニック
語彙力不足は多くの受験者が直面する課題です。これを克服するため、よく使う表現の言い換えパターンを覚えておきます。例えば、「important」を知らない場合は「necessary」や「essential」、「increase」を思いつかない場合は「become higher」や「grow」を使うなど、基本的な単語での言い換えを準備します。また、複雑な動詞が思いつかない場合は、「make + 形容詞」の形で代用できます。「improve」→「make better」、「strengthen」→「make stronger」といった具合です。このような言い換えパターンを事前に整理しておくことで、本番での焦りを軽減できます。
ケアレスミスを防ぐ確認リスト
採点では、些細なミスも減点対象となります。これを防ぐため、以下の確認リストを活用します:
- 主語と動詞の一致(特に三単現のs)
- 時制の一貫性
- 冠詞(a/an/the)の使用
- 複数形の-sの付け忘れ
- スペリング(特にiとe、doubleコンソナントの確認)
- 句読点の位置
- 文頭の大文字
- 語数制限の遵守
この確認を効率的に行うため、見直し時には1回の読み直しにつき1〜2項目に焦点を絞りましょう。特に、自分が頻繁に間違える項目を優先的にチェックすることで、限られた時間内で効果的な見直しが可能になります。
本記事の内容を実践することで、確実に英検ライティングの得点アップを図ることができます。日々の継続的な学習と、本番を想定した実践的な演習を組み合わせることで、目標とする級の合格を目指しましょう。
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