志望理由書は総合型選抜の必須項目!
前回の記事では、志望理由書の書き方の手順についてお話ししましたね。
(まだ読んでないよ!という方はこちらから→リンク)
もう対策をはじめている人ならご存知かと思いますが、志望理由書には軸となる「テーマ」が必須です。自分の経験や好きなこと、その中からどんなものを志望理由の主軸にしていくかを考えなくてはなりません。
この記事では、志望理由書に用いるテーマの決め方について解説しています。
「書き方はわかっていても、書く内容が決まらない…」
というお悩みにも、ばっちりアプローチしますよ。
ぜひ、最後までお読みください!
「興味関心」を元にした志望理由書のテーマの見つけ方
自分の好きなことや興味のある分野を用いて書きたい!という人のための方法です。好きなことに関しては、自分である程度自覚があるため、比較的取り組みやすいのではないでしょうか。
まずはブレインストーミングでアイデアを出す
ブレインストーミング(ブレスト)という手法は、キーワードやアイデアをとにかくメモなどに書き出していきます。志望理由書の作成手順では、自分の好きなことや興味関心のあることを、単語や動詞問わず、短い言葉でどんどん書き出しましょう。
その後、出てきた単語たちを近いジャンルごとに分けていきましょう。全部は難しいと思いますので、ざっくりとで構いません。
とにかく、次に見た時になんとなく構図がわかるようになっていればOKです。
この方法で、自分の頭の中にあった漠然としたアイデアが、整理される状態になります。
集めたアイデアを整理する
次に、たくさん出たアイデアを整理していきます。先ほどメモなどに書き出したアイデアを、似たようなジャンルごとに分けましたよね?そこで、各グループに大まかなタイトルを付けていきます。
そこで、自分は「何に興味があるのか」から「どんなジャンルに興味があるのか」がわかります。多くのアイデアの中から重要なトピックや傾向を見つけ出すことが重要です。
見つけた仮のテーマを勉強できる学部がないか調べる
大まかなジャンル決めができたら、それを生かせそうな学部が存在しているかどうか調べます。
図からもわかる通り、全くジャンルが同じでなくても構いません。何らかの形で類似点があり、生かせそうな場所であれば、志望理由につなげることは十分に可能です。
自分ではよくわからないという人は、学校や塾で聞いてみると良いでしょう。それが学術的なテーマになりうるかどうかは、当然教員の方が詳しかったりしますよ。
この三つの手順から、志望理由書のテーマを絞り込むことができます。
「自己分析」を元にした志望理由書のテーマの見つけ方
次に紹介するのは、「自分がどんな人か」という、人間としての性質や性格、強み、経験などを活かす方法です。過去に特筆すべき経験があるという人には、こちらがおすすめです。
自分史を作成する
自分史は、自身の過去から現在に至るまでの体験を時系列に沿って整理したものです。これによって、自分の性格や考え方を知り、自分自身について今以上に知ることができます。
ここで注意して欲しいのが、ただの出来事の羅列をしないことです。生年月日等が知りたいのではなく、何を経験してきたかが知りたいのです。極力何かお題を決め、過去・未来・将来を繋げて書きましょう。
<悪い例>
小学校の時、ドッジボールで遊ぶのが好きだった。
中学校の時は美術部に入って、よく絵を描いていた。
高校では、生徒会執行部の活動に励んでいる。
将来は、学校の先生になりたい。
<良い例>
小学校の時に通っていた英会話教室が楽しかった。
中学校では、留学生との交流を積極的に行った。
高校では、夏休みの短期留学に参加した。
大学では長期留学に挑戦し、語学力を将来に生かしたい。
WILL, CAN, MUSTで考え、書き出してみる
自分が
WILL(したいこと、やりたいこと)→興味関心、将来の夢
CAN(できること)→今の自分の学びやスキル
MUST(すべきこと)→MUSTからCANを引いたもの。すなわち、自分の将来のために大学で学ばねばならないこと
を明確にすることで、受験生は自己理解を深め、進路選択に役立てることができます。
これら三つは志望理由書を実際に書き始める際にも必要になりますので、できるだけ詳細に考えます。
SWOT分析で自分を網羅的に知る
SWOT分析は、自分自身の
Strengths(強み)
Weaknesses(弱み)
Opportunities(機会)
Threats(脅威)
を書き出し、分析します。
この分析により、受験生は自分自身の状況を全体的に理解し、志望理由書の材料とすることができます。
他己分析を用いる
「自分がどんな人間か」は、案外自分ではわからないものです。
ですから、親しい人間に自分のことについて尋ねてみると良いでしょう。
この時、長所に合わせて短所も必ず聞いてくださいね。
また、複数人に尋ねるというのもポイント。一人だけだと、意見や見方が偏ってしまう可能性があるからです。
他己分析が終わったら、自分で分析したものと内容を見比べながら、本質的に自分がどんな人間であるのかをまとめます。
もっとテーマをブラッシュアップ!
テーマに独自性を出すために言葉を掛け合わせる
ありきたりなテーマだと、人と被ってしまう可能性があります。なぜなら、その学部に出願する人というのは、みんな同じようなことに興味関心があるから。他の受験生との差別化をしたいなら、オリジナリティを出すことが大切です。そのために、「テーマをただ一言で端的に表さない」ことを意識しましょう。
例えば
「地元の復興をしたい」
などであれば、自分の住んでいる地域に細かくフォーカスして
「〇〇という地域のこんな興業があって、これをSNSを使って〇〇向けに発信したい」
に変えるなど。ここまで絞ると、なかなか人と被らないし、具体性も増しますよね?
もちろんその分リサーチはいるのですが、それも必要な時間です。
共感を煽り、社会にもたらす利益を明記する
もちろん、自分の好きなことをテーマにして構いません。ただし、より良い志望理由書にするためには、「私の好きなこと」が「利益を生む」「問題を解決する」ことを盛り込む必要があります。
国際社会や大学では今、「問題解決能力」が非常に重要視されています。
だからこそ、
「私の研究や勉強はこんなことに役立ちます。しかも、これが私の好きなことだから、人より意欲的に取り組めます」
と言えたら、かなり良いものになるわけです。
【参考】ツールを使った自己分析の方法
最後に、ツールを使った自己分析の方法を紹介します。確かに簡単で便利ですが、これだけに頼らず、最後は絶対に自分で自己分析をしてくださいね。
あくまで参考として見て下さい。
就活サイトの自己分析ツール
いろんな就活サイトには、無料でできる自己診断ツールがついています。質問に答えていくと最終的にはあなたに向いてる仕事が出て来るのですが、大事なのは「なぜその仕事が向いているか、という性質や性格」を知ることです。
「あなたはこんな人間だから、こんな仕事が向いています」
の前半部分が大事になるんですね。
もちろん、出てきた職業から、学部を何となく絞ってみても良いでしょう。
16personalitelies分析
最近流行りの、16personaliteliesも、自己分析には役立ちます。自分の長所・短所とともに、思考の偏りを教えてくれます。加えて、自分の能力を発揮しやすい環境についても教えてくれるので、自分の将来の学びの場を想像する一助になるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?この記事では、志望理由書のテーマ決めについてお話ししてきました。自己分析と一概に言っても、とにかく手法も多くて複雑です。
もちろん最後は自分の力でテーマを決めていきますが、その過程では塾や学校を頼ってみるのもアリでしょう。
情報を収集し、専門知識をもった指導者を探すことが何より重要です。
自分に合った戦略を練ることが、合格への第一歩となりますよ。
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