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大学入試の志望理由|面接官を納得させる具体的な伝え方とNG例

目次

そもそも「志望理由」が重視される理由

面接官が見ているポイント3つ

大学入試面接における志望理由の評価では、主に3つのポイントが重視されています。第一に「学習意欲と目的意識の明確さ」です。面接官は、あなたが大学で何を学びたいのか、なぜその学びが必要なのかを確認します。第二に「大学研究の深さ」です。志望大学の特徴や強み、カリキュラムの特色などをどれだけ理解しているかを見ています。そして第三に「将来展望との整合性」です。大学での学びが、あなたの将来計画にどう結びつくのかを評価します。これらのポイントを押さえた志望理由を述べることで、面接官に強い印象を残すことができます。

合否を分ける「志望理由」の重要性

志望理由は、合否を左右する重要な要素として認識されています。なぜなら、志望理由には受験生の「思考力」「表現力」「主体性」が如実に表れるからです。適切な志望理由を述べられる受験生は、自己分析ができており、目的意識を持って大学生活を送れる可能性が高いと評価されます。また、志望理由は面接試験の序盤で尋ねられることが多く、その後の面接の流れを大きく左右します。説得力のある志望理由を述べることができれば、面接全体の印象が良くなり、合格への可能性が高まります。逆に、曖昧な志望理由は、その後の質疑応答でも苦戦することになりかねません。

説得力のある志望理由の作り方

大学選びの軸を明確にする方法

説得力のある志望理由を作るには、まず自分なりの大学選びの軸を確立することが重要です。これには「4W分析」が効果的です。「What(何を学びたいか)」「Why(なぜそれを学ぶのか)」「Where(どこで学ぶのが最適か)」「What next(学んだ後どうするのか)」の4つの観点から自分の志望を整理します。この分析を通じて、漠然とした興味を具体的な志望理由へと発展させることができます。また、複数の大学を比較検討する際にも、この軸を基準にすることで、より客観的な判断が可能になります。

具体的なエピソードの見つけ方

印象に残る志望理由には、必ず具体的なエピソードが含まれています。効果的なエピソードを見つけるには、時系列での自己分析が有効です。中学・高校時代の出来事、読んだ本、参加した活動、印象に残った授業など、志望分野への興味のきっかけを時間軸に沿って整理してみましょう。特に「いつ」「どこで」「何があって」「どう感じ」「どう行動したか」という5W1Hの要素を含むエピソードを選びます。抽象的な興味や憧れではなく、具体的な経験に基づいた志望理由は、面接官に強い説得力を持って伝わります。

オープンキャンパスでの情報収集術

オープンキャンパスは志望理由を深めるための絶好の機会です。効果的な情報収集のためには、事前準備が鍵となります。まず、大学のウェブサイトやパンフレットで基本情報を押さえ、具体的な質問事項をリストアップします。当日は、模擬授業や施設見学だけでなく、在学生や教員との対話を重視しましょう。特に、カリキュラムの特徴、研究設備、学生生活など、公開情報だけでは分かりにくい部分について積極的に質問することで、他の受験生とは異なる独自の視点を得ることができます。これらの情報は、志望理由を具体的に語る際の強力な材料となります。

学部別・志望パターン別の回答例

文系学部の志望理由と具体例

文系学部の志望理由では、社会問題への関心や人文科学的な探究心を具体的に示すことが重要です。例えば、経済学部志望であれば「高校での世界史の学習を通じて、経済政策が社会に与える影響に興味を持ち、特に▲▲大学の××教授の研究室で行われている地域経済の研究に関心を持ちました」といった具体例が効果的です。また、文学部や教育学部では、言語や教育に関する個人的な経験と、大学での専門的な学びへの期待を結びつけることで、説得力のある志望理由となります。

理系学部の志望理由と具体例

理系学部の志望理由では、科学的な探究心や研究への具体的な興味を示すことが求められます。たとえば、工学部志望の場合「高校の物理実験で学んだ力学の原理に魅了され、特に貴学の□□研究室で行われている省エネルギー技術の開発に興味を持ちました」といった形で、基礎学問への関心と最先端の研究内容を結びつけると効果的です。また、医学部や薬学部では、命を扱う仕事への覚悟や、具体的な研究分野への興味を明確に示すことが重要です。

第一志望と併願校での使い分け方

第一志望と併願校では、志望理由の軸は同じでも、各大学の特色に合わせた表現の使い分けが必要です。例えば、同じ経済学部志望でも、第一志望校では「貴学の独自のカリキュラムである△△プログラムに強く惹かれ」といった具体的な特徴を挙げ、併願校では「実践的な経済学を学べる環境が整っている点に魅力を感じ」といったより一般的な表現を使うことで、どちらも誠実な志望理由となります。ただし、どの大学でも「本命はほかにある」という印象を与えないよう、その大学ならではの魅力を必ず盛り込むことが重要です。

面接での伝え方の実践テクニック

面接官を引き込む話し方のコツ

面接官の心に響く志望理由を伝えるには、話し方にも工夫が必要です。まず、結論から述べる「PREP法」を活用しましょう。「Point(志望理由の核心)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(まとめ)」の順で話を構成することで、面接官が理解しやすい説明になります。また、視線は面接官の目を見つつ、時折あごあたりに落とすことで、誠実な印象を与えることができます。声のトーンは、やや低めで落ち着いた調子を心がけ、特に重要なポイントでは間を取ることで、印象に残る伝え方となります。

緊張しても伝わる構成と順序

緊張状態でも確実に志望理由を伝えるには、シンプルな構成と明確な順序立てが重要です。具体的には「きっかけ→探究プロセス→大学選択の理由→将来展望」という流れを基本に、各要素を2-3文程度で簡潔にまとめます。特に重要なのは、各要素の最初の一文を確実に暗記しておくことです。これにより、緊張で頭が真っ白になっても、その一文を手がかりに話を展開できます。また、要所要所でメモを見ることも認められているので、キーワードを箇条書きにしたメモを用意しておくと安心です。

質疑応答でよく出る補足質問と対応法

志望理由に関連する補足質問には、典型的なパターンがあります。よくある質問として「なぜ他大学ではなくこの大学なのか」「その分野に興味を持ったきっかけは具体的に何か」「大学卒業後のキャリアプランは」などがあります。これらの質問に対しては、本質を理解して答えることが重要です。例えば、大学選択の理由を聞かれた場合、単なる偏差値や通学距離ではなく、カリキュラムの特徴や研究環境の魅力を具体的に説明できるよう準備しておきましょう。また、質問の意図が掴めない場合は、「ご質問の趣旨は〇〇ということでしょうか」と確認するのも有効です。

要注意!志望理由の致命的なNGパターン

安易な志望理由ベスト3

面接官が最も警戒する安易な志望理由には、典型的なパターンがあります。第1位は「偏差値が自分に合っているから」という理由です。これは学習意欲の低さを示唆してしまいます。第2位は「自宅から近いから」という現実的すぎる理由です。通学の利便性は考慮要素の一つにはなりますが、主たる志望理由にはふさわしくありません。第3位は「親や先生に勧められたから」という他者依存の理由です。これらの理由を挙げると、主体性の欠如を印象づけてしまい、合格の可能性を大きく下げることになります。

面接官の心証を悪くする表現例

面接官の心証を害する表現には、特に注意が必要です。例えば、「とりあえず」「なんとなく」といった曖昧な言葉は、目的意識の欠如を示唆します。また、「他の大学は落ちそうだから」「ここならば入れそうだから」といった消極的な表現も、志望度の低さを印象づけてしまいます。さらに、「有名だから」「就職が良いから」といった表面的な理由も、深い考察の不足を示すものとして評価が下がります。これらの表現は、たとえ本心であっても、より建設的な表現に言い換える必要があります。

NGを好印象に変える言い換え術

NGな志望理由も、表現を工夫することで好印象に変えることができます。例えば、「偏差値が合っている」という理由は、「自分の学力で最大限チャレンジでき、かつ確実に学びを深められる環境だと考えました」と言い換えられます。「自宅から近い」という理由も、「通学時間を有効活用して課外活動や研究に力を入れたい」と発展させることができます。「親に勧められた」という理由は、「家族との対話を通じて、自分の適性と大学の特徴が合致していることに気づきました」といった形で、主体的な判断としてアピールできます。

よくある質問と対策

「なぜこの大学なのか」のバリエーション

Q1. 「他の大学ではなく、なぜ本学を選んだのですか?」への答え方は?

A1. 第一に、大学独自の特徴的なプログラムや施設に言及します。例えば「貴学の〇〇プログラムは、他大学にない実践的な学びの機会があり、特に魅力を感じました」といった具体的な回答が効果的です。また、研究室訪問やオープンキャンパスでの経験も交えると、より説得力が増します。

Q2. 「オープンキャンパスの印象はどうでしたか?」と聞かれたら?

A2. オープンキャンパスで特に印象に残った具体的な出来事を挙げます。例えば「模擬講義で△△教授の研究内容に強く興味を持ち、この分野をぜひ学びたいと考えました」といった、その後の志望につながるエピソードを交えて回答します。

Q3. 「本学の特徴をどのように理解していますか?」への対応は?

A3. 大学の建学理念、教育方針、特徴的なカリキュラム、研究実績などを2-3点に絞って説明します。「貴学の『××教育』という理念に共感し、特に□□分野における研究実績の高さに魅力を感じました」といった具体的な回答を準備しましょう。

「学部選択の理由」への答え方

Q1. 「なぜこの学部を選んだのですか?」の基本的な答え方は?

A1. 「きっかけ→学びたい内容→将来展望」という流れで説明します。「高校での物理実験をきっかけに機械工学に興味を持ち、特に貴学部の〇〇研究室で行われているロボット工学の研究に惹かれました」といった具体的な回答が望ましいです。

Q2. 「この学部で具体的に何を学びたいですか?」と聞かれたら?

A2. カリキュラムや研究分野から、特に関心のある分野を2-3つ具体的に挙げます。「1・2年次の基礎科目で△△の基礎を固めた上で、3年次からは□□研究室で××の研究に取り組みたい」といった、段階的な学習プランを示すと良いでしょう。

Q3. 「卒業後のキャリアプランは?」への回答のコツは?

A3. 学部での学びと将来の目標を具体的に結びつけて説明します。「貴学部で身につける〇〇の知識を活かし、将来は△△分野で××の開発に携わりたい」といった、具体的かつ現実的な展望を示しましょう。

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